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達人への道:49

 知らない世界:滋賀県湖東周辺/2

◎「西明寺」では魔除けの札を買い、本堂を後にしました。
その後駐車場で妙な2人ズレに遭遇したのです。
最初は全然気にも止めず、京都ナンバーの変なヤツラだなぐらい。
しかし、どう見ても寺回りするようなタイプには見えない。
男はどっかの大学講師という感じの45〜6歳。女はあか抜けた32〜3歳。
この後、行く先々の寺で彼等と会う事になったのです。

◎そんな話はさておいて、次に向かったのは「金剛輪寺」。
今回たまたま行って判ったんだけど30何年ぶりに本尊がご開帳とのこと。
しかし、だからといって入館料が大人800円というのはちょっと高すぎ。
その前の西明寺で400円。しかもこの金剛輪寺は本堂までの距離が半端でない。
石の階段を登れども登れども全然着かないときてる。
その間、妙な地蔵がやたらと、これでもかという感じで並んでいる。
参道に50体100体と、
それも全員変なチャンチャンコに安っぽい風車を1本づつ持っている。
そのピンクとかキイロとかいう下品な色がその場の雰囲気をだいなしにしている。
なんでこんな事するのかさっぱり訳が判らない。

◎本堂に着くと、またここも変なジイサンがご説明とのこと。
本尊は「生身の観音」。なんか艶かしさを感じる「ナマミのカンノン」なんです。
しかし、これまたご多分に漏れずよく見えない。
「ああ、こんなもんなのね」という感じで、御利益もへったくれもない。
雨はますます激しさを増し、本堂の中はカビ臭い乾いた感じ。
それに1人の坊主がよりによって訳のわからないミュ−ジックテ−プを流すわ、
てんでバラバラな、いただけない金剛輪寺だったのです。

◎次の目的地は「百済寺」。ここはまた、いたってあっさりとしたトコロ。
階段を登って行くと、なんか普通の民家のような建物。
出てきたオバサンはまさに普通のオバサン。
しかし、トイレとかなんかが英語で書かれているので、しっかり名所をやってる。
だがしかし、坊主のいる気配が全然ない。
これはいかに。きっとこの寺には常時坊主はいないのではないのだろうか。
坊主どころか檀家もなく、入場料収益でホソボソとまかなってる、そんな感じなのです。

◎だから、えらい思いをして山の上の本堂らしきとこにいっても、
人はいないは本堂は開けてないは、ただ近くを通って「見-て-るだ-け」状態。
これではいけません。わざわざ来た甲斐がありません。
しかし、この頃は3人とも疲れ切っているので怒る元気もありません。
「あっそう、じゃ帰ろか」そんな感じで
所用時間30分の「百済寺」大見学会も無事終了したのであります。
相変わらず、ここでもナゾのシタリ顔のアベックと遭遇したのであります。
まぁ、関係ないのではありますが。この頃時間は午後4時をまわっていました。
帰るには、ちょうどいい頃合です。

◎帰りは来た道を戻るのもノウがないので伊賀を通って東名阪で帰ることにし、
まずは、車は一路信楽に向かってひた走りです。
信楽に着く前に寄ろうとしていた骨董屋は休みでしたが、
M美が以前買った朝宮茶が欲しいというので、すかさず店に向け車はまたひた走りです。
その後、滋賀と三重県を分ける「桜峠」を通って、
(こういう時情緒のある所を見つける才能はさすが私のなせる技です)
伊賀上野の市街も抜けて無事東名阪自動車道に辿り着いたのであります。
今回のお話もここまで。ジャン!

[ 証拠写真 ]
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帰るとなったらこの通り、脇目もふらず一目散に歩く二人なのです。
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金剛輪寺の三重の塔。雨の中で落ち着いた佇まいを見せていました。
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百済寺でのスナップ。雨と私の体からでる湯気で吊り鐘もご覧のように、
何だか判らんような状態になってしまいました。
by tomhana0904 | 2006-12-20 06:45


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