オランウータンをモデルにしたらしく、大の酒好きで真っ赤な顔をしている。 その猩猩は日本へも古くから伝わっていたみたいで、 室町時代以降の「能」の中にも登場する。 いくら汲んでも尽きることのない不思議な酒壺を我々にもたらし、 富と幸せを運んできてくれる福の神として庶民から親しまれてきたという。 そんな猩猩が祭りに登場するトコロがある。 厳密に範囲を限定できないものの名古屋市の南東部である南区の星崎や呼続、大磯、 瑞穂区の井戸田、緑区の鳴海や大高、有松、東海市北部、大府市、豊明市辺り といったエリアだけで猩猩は見ることができる。 と言うか、できたと言った方が実状にあっているのかもしれないが。 昨年の愛・地球博の会場で東海市名和町に伝わる猩猩とその祭囃子が披露された。 猩猩というのはお祭りで象徴的な出し物として親しまれている張り子の人形のこと。 名和町の場合、猩猩である大人形を人が被って手にはばりんという棒を持って、 お祭りに集まった子供達をたたいて練り歩くという具合。 軽くたたかれると穢れを祓ってくれたり、福を呼び込んでくれたりすると伝えられている。 でも、からかったりする子供達には真剣に追い回し、 まるで滅多打ちするかのような迫力で迫る。 このような動作から猩猩は「猩猩メッタ」とも呼ばれているという。 また、東海道の宿場町として栄えた緑区鳴海町の場合、 猩猩というのは鳴海八幡宮の祭礼行事に登場する大人形のこと。 江戸時代中期頃から登場したようで、祭礼の練りものの先頭に立って、 神様の警護役としての役割を担っていたという。 そのうち猩猩にたたかれると夏病みしないとか、邪気が取れるなどと言われるようになり、 町の辻々で子供達を追いかけて遊ばせる役割も生まれたようだ。 「小さい時に体験した人はみんな判ると思うけど、 猩猩ってすごいインパクト強いんだよね。 和紙に漆を塗った大きな顔に麻で作られたバサバサの長い髪でしょ、 そして背丈は人の倍もあるんだから初めて見る人はびっくりしますよ。 そいつにたたかれないように子供達は逃げ回るわけ。もう小さい子なんか泣いちゃうよ。 でもそれが面白くて実にいいんだなぁ。 そもそもなぜ猩猩が鳴海の祭りに登場したかは判らない。 でも鳴海、有松、大高、平手などには地域独自の味わいを持った猩猩が伝えられている。 そして日本中探してもこの猩猩文化はこの地方だけ」 と自慢げな話も見つかった。 この地方の中で、最も古くから猩猩を出していたのが緑区鳴海町だという。 1757年の『尾陽村々祭礼集』に「鳴海村で猩々が出されていた」と書かれているし、 1779年の『鳴海祭礼図』という書物には高さ7尺の猩猩の姿が描かれているという。 これは現在、下中町内会にある通称「アタラシ」という猩猩だろうと言われている。 その他にも普段着に着替えた「ふるばば」や「ぷ〜れん」「一銭しゃもじ」など 楽しいニックネームの付いた猩猩もいるという。 私もこの猩猩エリアである南区大磯学区で小学校の4年から中学校3年の途中までいたので、 猩猩の恐さと親しさ、微妙なこの感じ判るんだな。 祭りの晩、神輿を担いだ若者の足音、警笛の音、そういったざわめきを感じると 「猩〜猩のはげ頭〜」というかけ声が今でも頭に浮かんでくる。 最近、このテのアニマル玩具がいわゆる主流なのか、 このテのアニマル玩具を制作している会社の受注が多いのかのどちらかだろう。 評価:★★★★★ この色使いを見ていると、同一の会社のモノかなと思う。 評価:★★★★★ 思ってしまったが、確証はない。 評価:★★★★★ こういったモノがかえって新鮮に写るから不思議だ。 評価:★★★★★ ★イルカかな〜。しかし、目がイルカらしくないし。 評価:★★★★★ 答はウサギ。どうでもいいけど、無機質な感じが子供らしくないと思うんだが。 評価:★★★★★ 子供達はこれを見て「クールでかっこいいじゃん」とでも言うんだろうか。 評価:★★★★★
by tomhana0904
| 2006-11-30 06:53
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人生の御負け
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